かすみ日記

弁護士費用

投稿日:2005/11/27/ | カテゴリー:日記

弁護士 齋藤則之  
 
 
1 「しょ」が付くところは遠慮したい? でも明るくなりましたヨ。

 所付きも区役所、福祉事務所、家庭裁判所なら力になってもらえそう。しかし、警察署、税務署、裁判所、刑務所は権力的で冷たいイメージは拭えない。法律事務所は高そう。好んで行くひとはまずいない。出来れば一生お世話にならずに済ませたい。が、そうも言っていられない。交通事故に遭ったが相手方に誠意がない、貸したお金を返してくれない。名目だけの役員になった積もりが個人責任を問われることもある。俺の兄弟は別と安心していたら遺産相続の調停となり、まとまらず審判に移行するケース。忘れた頃にやってくるのは天災だけではない。そこで弁護士に相談となる。が、知合いもいない。紹介してもらっても弁護士費用はいくらかかるのかなかなか聞けない。紹介者も詳しくない。一体いくら取られるのか、と思うと心配で眠れない。ああ、所が付くところはいやだ。なんとかならないか。取り違えも甚だしいが責められない。親も学校も、人に迷惑を掛けるなと教えるが、正しく振舞ったつもりでも事件に巻き込まれることがあるのが世の習いにおもいを致し、その難局をどう切り抜けるか、大事なことは何も教えない。そこで人は社会を先生として勉強する。問題が発生すればその道の専門家に相談しなければならない。会社のことなら正しく処置するのにご自分のことになるとまた就職以前の自分に先祖がえりしてしまうのが悲しい。気軽に相談できる弁護士がいるのがベスト。何かの相談が縁で年賀状のやりとりをする程度で十分。このレベルのルートを確保していただきたい。
そのためにはまず知っていただきたい、見ていただきたい。予め連絡をいただければ事務所訪問も歓迎します。
裁判所に、嘗て破産部と呼ばれた「暗い」部門があった。いまや民事再生を筆頭看板にして破産事件も並行処理している花形部門である。いちどご覧になるとよい。丁寧な応対、しかも、10分と待たせない。さながら明るい営業会社のカウンター業務。警察、税務署然り。言わんや弁護士事務所においておや、である。ここまで変わった姿を見ていただきたいのである。百聞は一見に如かず。弁護士の仕事は法律を道具として依頼人の利益を擁護、実現する、この一点において民事も刑事も同じです。

 
2 弁護士の報酬は交渉次第の面もある。

 弁護士費用は、大別すると?@まず案件を依頼するときに支払う着手金という手数料、?A勝敗、回収額など成果が問われる案件では終了時に成果に応じて一定のお礼を支払っていただきます。これを報酬といいます。?B実費(印紙代、鑑定など調査費、交通費など)が純然たる費用でこれはその都度ご負担いただきます。この3項目の負担を総称して弁護士費用と言っているのが実情とおもわれます。
当事務所は原則として受任する前に実費を含めた弁護士費用の見積り書をお渡ししています。正当な額かも知れないが、自分の収入ではこれだけしか支払えないという場合は遠慮なく申し出ていただきたい。減額、分割。それでもきつい場合は勝訴、終了時にが定率を上乗せしたレートの報酬で精算することも稀では有りません(それでもダメな場合は、法律扶助の申請と言う方法もあります。ただし、事業者の利用は不可)。臆することなく率直の胸の内、財布の中身を打ち明けていただければ道は拓けるものです。

 
3 弁護士報酬は安い。

 平成16年4月以降、弁護士報酬の業界基準は廃止されました。弁護士と依頼者が話し合いで決定します。しかし、相場が気にかかるのが人情。大いに参考にします。そして協議。もの別れに終わる場合もむろんあります。
仮に貴方がAに300万円を貸したとします。Aは督促にも平気の平左衛門で夜のクラブ活動。そこで良くないこととは知りながら近在の顔役Bに依頼。元金だけは回収に成功。お礼を幾らにしますか。思案中のところ、Bさんから3割+足代、助っ人代などの費用を加算して請求された場合(回収額の半分を超える場合も)、あなたは押し返せますか。
対する弁護士報酬は60万円前後を基準に話合いで決められます。
医者に較べると高いではないかとの疑問はごもっとも。しかし、診療を施す医者(医療機関)のほぼ全員、保険医ですので、患者は一部負担だから安く感じるだけ。診療報酬そのものはそう安くはありません。自由診療報酬で診療するお医者さんに一度かかってみるとよくわかります。弁護士報酬より高めになります。

 
4 でも弁護士は有償が原則。

弁護士は国から給料をもらって仕事をしているのでは有りません。依頼者から仕事に対する報酬をいただいて経費を負担し、残余を生活の糧に充てます。ですから、ボランティアと断らない限り仕事が終われば報酬をいただきます。これを忘れて着手金だけでやってくれる約束だったといわれる人が偶に見受けられますが間違いです(弁護士がボランティアでやる場合は着手金もいただきません)。この点は誤解のないようにして弁護士を活用していただきたいものです。報酬問題は議論し始めますと朝まで話しても論じ尽くせないテーマです。その一端を齋藤色で染め上げたのがこの一文です。お読みいただいて有難うございました。