かすみ日記

平成26年度 発足にあたって

投稿日:2014/04/01/ | カテゴリー:日記

 弁護士 根 岸 清 一

 消費税が8%になりました。
 財政改革が必要なことは誰も判っていることですが、その前に景気を良くしなければとても上げられないという意見と、このままでは日本の財政が破綻するという悲鳴とのせめぎ合いが延々続き、何と17年も経ってからやっと税率上げが実現しました。

 ところで、消費税の導入、税率上げについては、すべて大蔵大臣経験者が総理大臣の時に実現していることを何と見たら良いのだろうか。

 導入時の総理大臣は、竹下登、3%から5%に増税した時の総理大臣は橋本龍太郎、今回の5%から8%に増税法を通した時の総理大臣は野田佳彦、増税というのは結局不人気政策であり、3人の全総理とも次の選挙では惨敗した。このまま安倍総理が政権を維持し続け、しかも10%増税まで進めて行けば、大蔵大臣(財務大臣)経験者でなく、しかも増税実施時の総理大臣として、選挙にも勝つ初の政権になるのですが、果たしてそうなりますか。
 今回安倍総理は、野田総理の時に成立した法律を粛々と実施しているだけという、一種の逃げ口上を打てるというアドバンテージがあり、20年も続いた景気低迷を脱した勢いが続けば、このままいきそうな気もします。

 今回何でこんなことを書いたかというと、大蔵大臣(財務大臣)として、日本の財政を預かり、借金の余りの多さを身をもって体験した者でなければ、全日本人に等しく課税する税金(多少の例外はありますが、所得税は課税所得のある人にだけかかりますし、法人税も基本的に利益が出ている法人だけに掛ります)の増税は、やっぱり決断できなかったということを言いたかった訳です。

 不人気な政策だけどやらないともっと大変なことになる。そのことをたとえ不承不承でも国民に納得させるにはどうしなければいけないのか。
 今回多くの国民は、増税は嫌だけどしょうがないという雰囲気になっているようです。これに加えて、今やらなければ絶対に日本が駄目になる、この内閣は潰れてもいいという位の覚悟がないととても決断できない。その覚悟を持ったうえで、やはり一度財政を預かった経験がないととてもじゃないが踏み切れないということでしょうか。
 当人の覚悟と、天の時の2つが揃ってやっとできるのでしょうね。

 私も62歳になり、いつの間にか会合での冒頭挨拶とか、乾杯の発声をさせられることになって来たことに気付きました。人生すべて持ち回りですのでそれも致し方ないと思いますが、ときあたかも、東日本大震災から丸3年が経ちました。当事務所も震災直後は、殆ど1件の依頼もなく、火が消えたようになってしまいました。
 ところが、3年経ってみると、景気上昇の雰囲気が出てきたのと同時並行的に、事務所のにぎわいも、以前の状況に近づきつつあることを実感しております。やはり景気は良くなければだめですね。
 こういう、「天の時」到来を生かせるかどうかで、今後の10年が決まるような気がします。ということで私も、年寄りぶることは致しません。
 私は仕事で大切なこととして、「あたま」が大事だと聞いたことがあります。「あかるく、たのしく、まえむきに」仕事をすることだそうです。
 また、「あかし」が大切だとも聞いたことがあります。「あかるく、かしこく、したたかに」ことに処することだそうです。
 本年度は、「あたま」と「あかし」をモットーに、やって行く覚悟です。
 ご都合がつけば、どうぞ事務所に、遊びに来て下さい。ちゃんと年寄りぶらずに仕事に取り組んでいるか、確認してみて下されば幸いです。