かすみ日記

修習生の独り言

投稿日:2014/07/02/ | カテゴリー:日記

第67期司法修習生 湊 浩史

6月と7月の2ヵ月間、弁護実務修習の配属先として霞門法律事務所でお世話になることとなり、早くも1ヵ月が経過しました。

 

 こちらの事務所に配属されることが決まったとき、どのような事務所なのだろうと少々不安もあったのですが、実際に通うようになってすぐに不安も解消しました。指導担当弁護士の根岸先生が実に気さくな方で、まったく肩肘張らずに(緊張感がない、という意味ではありません。念のため。)事務所で過ごすことができるのです!

先生ご自身が、かすみ日誌に「あたま」(あかるく、たのしく、まえむきに)をモットーとしていると書かれていますが、その言葉どおり、いつも朗らかに仕事をされています。デスクに向かっているときも、相談を受けているときも。

 

 根岸先生だけではありません。代表の齋藤先生が相談を受ける際に立ち会わせてもらったのですが、訴えられた会社の社長様が、「先生に相談すると元気が出ます。」というようなことをおっしゃっていました。

 

依頼者から相談を受けたとき、楽観的な見通しばかりを並び立てて、「大丈夫ですよ!」などと無責任な発言をすることは許されません。通常、裁判はどう転ぶかわからないからです。それでも、依頼者(被告となった人は特に)は、不安を抱えて相談に来ているわけですから、弁護士が辛気臭い顔をしていると、ますます不安になってしまいます。

 

 ところで、先日、日弁連と東京の3弁護士会が主催するシンポジウム「いま司法は国民の期待にこたえているか」に参加してきました。

各界を代表するパネリストから様々な話が出ましたが、要するに、「権利が侵害されたときに、泣き寝入りすることなく、正当な権利を主張して割に合う環境(解決までの時間、証拠の収集、損害賠償額、費用負担など)を社会インフラとして整備すること」が、民事司法に対する国民の満足度を向上させることにつながるのだろうと思います。

 シンポジウムでは、個々の具体策として、弁護士費用の負担を軽減するための弁護士保険の活用や、弁護士の専門分野についての情報開示なども、話題に上りました。訴訟先進国である欧米の諸制度も参考にしながら、日本の弁護士業界も徐々に変わっていくのでしょうね。

 

 以上のとおり、国民の期待にこたえられるような制度改革は、引き続き必要です。

とはいえ、これはあくまでもインフラの話。

 弁護士の仕事は、目の前の依頼者の不安を取り除き、満足させてナンボであり、人と人との信頼関係に基づく究極のサービス業です。特に、初めて弁護士事務所に相談に来られる方にとって、初対面での第一印象は、その心理面に多大な影響を及ぼすはずです。

 だからこそ、普段から「あたま」と「あかし」(あかるく、かしこく、したたかに)を実践することが重要なのですね。

 いや~、勉強になります。

 

 今後、法曹に携わる者として、民事司法のダイナミックな動きにも気を配りつつ、依頼者の相談に自信を持って対応できる知識と能力と人柄を身に付けていきたいと思います。

以上